2017年7月1日土曜日

松姫峠・奈良倉山・鶴峠



五月末の南アルプスライドの顛末については、前回記事にしました。あれから二週間、百畳峠でお会いした山の大ベテランから頂戴したアドバイスが、頭を離れません。
「今の私の実力より、ちょっとだけ難しい」お山って、どの辺りかな?・・・と思いをめぐらした時、真っ先に思いついたのが奈良倉山。
睡眠導入剤代わりの昭文社の地図を見る度に、お馴染みの松姫峠や鶴峠の間に位置するこの山のことが気になっていました。お世話になっている『峠ガイド』にある佐野峠も近くですし・・・
試しに松姫峠~奈良倉山~鶴峠というコースを組んでみると、自転車を押し担ぐのに、距離・標高差共、丁度良さそうな範囲に収まってくれそう。
松姫峠までと、鶴峠からの道程がやや長いように感じますが、ソコの区間が「ちょっとだけ難しい」部分というわけで、勇躍、自走で挑んだのですが・・・

後述するように、「担ぎ」に関しては成果ゼロ。佐野峠に関しても積み残してしまったので、牛ノ寝通りのお顔を拝する事さえ、出来ずに終わった気配が濃厚です。。。(>_<;)




蒸し暑く、寝苦しい土曜の夜。目覚ましの時間より早く目が覚めてしまったので、ハーフのレーパンとTシャツという軽装を身に着けて、一時出発。お山装備やら万一の輪行用具やらはバックパックに放り込んであります。扇山に上った先週に比べると、体調はイマイチかな?三ヶ木の坂はインナー×ローで道の左端をフラフラ・・・上野原手前の坂でも、全くと言っていいほど、脚が回りません。コヤシロ山に上った時以来、宿題になったままの例の峠をやって帰ろうか・・・と、一旦は諦めて、甲武トンネルに続く道に入りました。いつものコンビニで休憩を入れようと、ふと西の空を見上げると、赤々と朝日に染まる富士山が見えました。予報よりも好天に振れた様で、やはり今日の富士山は、奈良倉山から眺めなきゃ、ダメだ!・・・と思い直して、甲州街道に戻ります。梁川の洞門手前の坂では、亀の歩みのようなペースに落ちてしまいました。細身のクロモリのロードバイクを操る年配の男性が、さわやかな挨拶を残して追い越して行きます。圧倒的なスピード差に、愕然。。。五時半を回って漸く、猿橋に到着。先週に比べ、十分ほど余計に掛かってしまったようです。




七年前に霧雨が降る中を半ベソかいて上った奈良子への道や、先週走った浅川への道を思い出しながら、松姫峠を目指してペダルを回します。

例によって這うようなスローペースですが、調子はほんの少し、上向いて来たみたい。
猿橋から一時間半で深城ダム。奥多摩に向かうらしいバイカーの姿が、そろそろ目立ってきましたが、自転車は見掛けません。

皆さん、「富士ヒル」の方へ行かれているのかしら???

ダムの水はとても少なくて、湖底に沈んでしまった道らしいものが見えます。以前に真木小金沢林道の大峠の先を走った際にチラッと書いたのですが、深城ダムの上にある葛野川ダムは、小金沢山を挟んで反対側の上日川ダムと地下トンネルを通じて揚水発電を行っているらしいです。大菩薩湖(上日川ダム)の方に水を汲み上げる時間なのかもしれず、その関係で深城ダムの湖面も下がっているのかも。。。




トンネルを二本潜り抜けて、峠上りを開始。七年前に悪戦苦闘したので覚悟していたのですが、存外あっけなく峠に着いてしまいました。
改めて時計を確認すると、それでも一時間半ばかり掛かっているようですが(>_<;)、枯葉が目立つ位で、荒れた箇所にも特に気づく事はありませんでした。
やはりこの峠は、南側の眺望が抜群です。葛野川の谷の向こう側、山肌がハゲちょろけている場所が、七年前に大峠から深城ダムへ下った道なのかしら?

松姫峠に自転車で上ったのは今回が三回目。バス転回所の隣、車道東側のゲートで閉ざされた分岐が、奈良倉山の登山口です。正確には、本来の意味での登山道と並行する、名称不明の作業道の入口なのですが。

九時に作業道を走り始めます。アップダウンがキツイっす。路面には砂利が撒かれていますが、浮石が多く、上り坂でトルクを掛けると後輪が空転してしまいます。下りは下りで砂利の深い箇所でハンドルを取られることが多く、押し歩く場面が多いです。




カラマツの森を往く作業道ですが、時々、本来の登山道が交差します。「作業道経由・鶴峠」の道標が気になります。事前に調べた限りでは、尾根から鶴峠へ直行する作業道などというものは、無い筈なのですが・・・地図と照合。奈良倉山のピークの北側を迂回する登山道を指しているようで、鶴峠への近道ではありますが、状況が分からないのでスルー。一度山頂に上る道の方が、登山者も多く方角も分かり易い筈なので、「鉄板」と判断します。不安になるような勢いで作業道が下った先で、奈良倉山山頂を指すシングルトラックが、北側に分けました。深城ダムと富士山を一望できる場所があるような事が、ネットの情報に書かれていましたが・・・
奈良倉山の、山頂からの眺望を指しているのでしょう・・・か?

佐野峠まで足を延ばそうかと、一応迷いますが・・・佐野峠から下れそうな道は中風呂方面にしかない、つまり甲州街道をまた戻るか、或いは150m下った道を引き返すしか、選択はなさそう。私の体力を考えると、どちらも厳しすぎるように感じて、奈良倉山へと直行したのですが、例によって、多分、失敗でした。




というのも、林道から奈良倉山の山頂へ向かう道は、木の根が張り出して、若干押し辛い道ではあったものの、距離も標高差も僅少で、歩き出したら本当にあっという間に山頂に着いてしまったから・・・なのでした。
松姫峠から一時間弱、十時前に標高1349mの奈良倉山山頂に到着。スギや雑木に覆われていますが、南側が50mほどの幅で刈り払われていて、富士山を望むことが出来ます。大月の山々の向こうに見えるのは三つ峠かな?深城ダムは、下の方の斜面の木に遮られて、見えません。。。やはり、作業道をさらに進んだ場所からの方が、眺望は良かった模様です。。。(T T)

ちなみに、山頂はこんな感じ。←新タブでYouTube動画を開きます

やや霞んだ姿ではあるものの、富士山を眺めて待望の、オニギリ・タイム。始終アブを追い払わなくてはいけませんが、楽しいひと時です。スバルラインは今頃、Mt.富士ヒルクライムに参加する人で賑わっているのかな?あちらとは比べるべくもない低山とはいえ、それなりの達成感を感じつつ、十五分ほど掛けて遅い朝食を終え、鶴峠へ下り始めます。





こちらは完全な登山道で、ほぼ終始、押し歩き。山の北側は、杉林と雑木の森が交互に現れます。斜面を横切る隘路が多く、自転車が転げ落ちない様に神経を遣います。恐る恐る下を覗き込むと、新緑の谷は本当に、美しい。意外にも、鶴峠から上って来る登山者が多いので、人の姿が目に入ると、道端に自転車を寄せてやり過ごします。皆さん、気持ちよく挨拶を返して下さるので、一安心。三十分ほどそんなことを繰り返してうちに、真新しい砂利が撒かれた作業道に出ました。地図には全く、載っていません。ヤビツ峠近くの菩提で作業道に迷い込んだ時のように、散々下らされた挙句、行き止まり・・・などという経験は、二度と御免です。なので、ココは素直に「鉄板」である登山道を辿りますが、度々横切る作業道に寸断されて、登山道がやや分かり辛くなっていました。奥多摩方面の展望が得られたのもつかの間、小径は薄暗い杉林へ。濡れた杉葉に足が沈みます。

      うっ・・・グッチョーネ・・・





杉葉が積もる掘割状の道を下っている時、ふと足元に目を遣ると・・・

ニョロニョロ君アラート!!


後にも先にも、この一匹だけでしたが、丹沢じゃないので油断してました。アワ喰って、叩き落とします。爪先が痛く感じ始めたころ、見覚えある切り通しの上に転がり出ました。これで、今日の山歩きはオシマイ。山頂から四十五分・十一時に鶴峠に到着。事前に想像したのに比べれば、実にあっけない山歩きでした。もっとも、2.6キロの道程で450mも下ったのですから、爪先も痛くなるのは仕方がないですね。

お待ちかね・イヤッホーーーなダウンヒルですが、いまいちスピードが乗らないな・・・と思って点検すると、後ブレーキ引き摺ってやがんの・・・(^ ^;)調整してからは快調に下ります。




こちらもバイクや行楽のクルマが多いですが、西原を過ぎるとぽつぽつ、自転車と擦れ違います。もし私がこの時間から上り始めなければならないとしたら、とてもじゃないですが、明るいうちに峠を越えることなんて、出来そうもありません・・・(>_<;)

      みんな、スゴイね。

午後に近づくと夏を思わせる日差しで、田和の上り返しではアスファルトの照り返しに苦しみます。日陰が待ち遠しい道行き。鶴川に沿って、棡原から南に下る頃にはすっかり脚がオワってしまった印象で、檜原方面から飛ばしてくるロードバイクに数えきれないほど追い越されながら、十二時半前にようやく上野原市街へ。お店がどんなに混んでいようと、今日のお昼は『来々軒』と決めていました。独特の細麺が美味しいのよね餡にニンニクが入らないギョーザもまいう~




パンパンに膨らんだお腹をどうにかサドルの上へ引き上げて、甲州街道を東へ。心配していたプレジャーフォレストの坂と、道志橋~三ヶ木の坂も、止まってしまいそうな脚に独り毒づきながら、何とか切り抜けました。ジリジリと肌を焦がす日差しを感じながら、城山高校の前を這い上がり厚木城山線へ。漫☆画太郎キャラよろしく、顔じゅうの穴から汁を滴らせて作の口の坂を上り、意識低い系自動運転モードで相武台相模原線をしのいで、十六時・本日も無事、生還。

さて、奈良倉山ですが。
上って降りるだけなら、軽いハイキング程度のお山でしょうか?作業道はともかく、山頂から鶴峠へ降りる道には手古摺るだろうことを覚悟していたので、正直言って、拍子抜けしました。
例によって前半と後半のペース配分が滅茶苦茶で、たった四十五分で下山出来るのならば、もう少し尾根の行き足の長いコースを設定すべきでした。
佐野峠まで往復するとか、ですね。
もっとも、奈良倉山の二等三角点の点名は「佐野峠」というらしいですが(笑


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疲労や時間を言い訳にして、たったひとつのピークだけで満足し、計画していたコースに対して色々妥協してしまうのが、本当にワタシの悪い癖というか。
そもそも、松姫峠からフツーに小菅に降りて、鶴峠に上り返した方が、牛ノ寝通を僅かばかりだけ辿るコースよりも、累積標高は多くなる筈で、一体どこが「今の私の実力より、ちょっとだけ難しい」なんだか・・・(>_<;)
奈良倉山の山頂に立った時は見えなかった課題が、梅雨空の下で露わになって、なんともどんよりな今日この頃・・・です。

湿度計の値が上昇するにつれて、関節のゴワゴワ感が日に日に、強くなってきました。
健康ほどありがたいものは無いですね。
またしばらくの間、ブログお休みさせて戴きます。m(_ _)m
鬱陶しい天気が続きますが、みなさまどうぞ、お元気で。m(_ _)m





こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
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3 件のコメント:

INTER8 さんのコメント...

自走日帰りでガッツリな山サイでしたね
実は僕も前からこのコースを狙っていました
でも逆コースですが
初めての山道は登りが安心ですので

INTER8 さんのコメント...

またガッツリな山サイですね
実は僕もこのコースを狙っていました、逆コースですけどね
山行きで自分のレベルより少し上 云々と言う意見もあるようですが、僕は気にしていません
自分に見合うコースを楽しんでいます
山へ何かを競いに行っている訳ではありませんので

ボラザぢぃ さんのコメント...

INTER8さま

コメント公開の方、大変、大変、遅くなってしまい、本当に申し訳ありません!m(_ _)m
二回もコメント頂戴してしまい、有り難くも大変申し訳ない気持ちで一杯です。m(_ _)m

鶴峠から上るコースでしたら、「ガッツリ」になったのかな思いますが、
松姫峠からの上るルートは、本当にあっけなく頂上に着いてしまう感じで・・・

鶴峠への下りでは、控えめなペースで押し歩いたのに、後日足首来ましたので、
ラクすることばかり考えてはダメだなぁ・・・と痛感しました(>_<;)

サイクリングの記録を見直すと、「昨日できなかったことが今日できる」どころか、
「昨日できたことが今日はできない」「去年できたことが今年はできない」悪循環に陥っているようで・・・
どうもその為に、本当に美味しい部分を逃している気がしてならない次第でして。(>_<;)
もっと貪欲にならなきゃいけないのかなぁ・・・と。。。
年の後半は巻き返したいと思います。

いつもコメントありがとうございます。m(_ _)m
公開・返信の方、大変遅くなってしまい、重ねて申し訳ありませんでした。m(_ _)m