2017年5月10日水曜日

麻生山林道・麻生山



ウン十年ぶりに日の出山に行こう!・・・と思い立ち、家を出たのですが・・・
折角の貴重な一日が、軟弱林道ライド&軽い山歩きに化けました。
日頃の不摂生が祟ったことも重なり、聞きしに勝る激坂を前に、心が折れてしまいました。。。orz

六時半出発。もう少し早く起きたかったのですが、後に書く理由もあって布団剥ぐのもグズグズで、ゴミ出ししたりしてたらさらに遅くなってしまいました。恩田川CRを一緒懸命走りますが、何しろ自転車漕ぐこと自体一月半ぶりなのでペースは上がらず、町田まで40分も掛かかってしまう為体。町田街道→美山街道と進んで九時に滝山街道へ。皆さんならさほど苦にされないだろう陣馬街道手前の「霊園の坂」や戸沢峠も、時に止まってしまいそうなペダルと格闘しながら、なんとか通過しました。右胸と背中に違和感を感じつつ、旧小峰トンネルへ。依然訪れた時に比べて、レンガ積みの趣ある坑門は、前後の道共々、随分と荒れてしまった印象です。落書きも酷くて荒んだ雰囲気に心が痛みますが、そのこと以上に、私自信の体力の劣化具合が酷くてガッカリ。実は一週間前、野毛の飲み屋の便所でコケまして・・・辛うじて、便器にダイブすることだけは避けたのですが(笑)、打ち付けた右胸が痛んで、夜もロクに眠れぬ有様なのです。寝る為に一杯ひっかける以外、殆んど酒はダメなクチなので、普段この手の会合は避けているのですが・・・今回ばかりはどうしても外せない事情が裏目に出て、後輩の私が先輩方に介抱して貰うという、ありえない醜態を演じることとなってしまいました。。。

そんなこともあって、久しぶりのお山を目にしても、気持ちが浮き立つということがありません。




連休には、バーベキューの人達で一杯になるだろう秋川橋を渡り、武蔵五日市の駅前へ。補給食を調達しようと立ち寄ったコンビニで、楽しい出会いがありました。手押し車でお買い物中と思しい地元のおばあさん、実は藤倉にあるお友達の家へ向かう途中とのこと。東京都の場合、七十歳以上のかたはコミュニティ・バスを無料で利用できるらしい。風張林道の入口にあるキノコセンターで買い物されるとのことで、懐かしい地名が次々出て来ます。
十五分ほど思いがけず楽しいひと時を過ごしたのち、名残惜しいですが辞去して、秋川街道を北へ。穏やかなお顔を拝しているうち、おかげさまで少し、気持ちが軽くなったかな・・・それでも「体」の方相変わらずで、二ツ塚峠の入口にも満たない場所ですが、やっぱりキツイ、キツイ。。。つるつる温泉の看板を目印に西に折れて、平井川沿いの道へ。酒屋さんの店先に吊るされた杉玉とか、メエメエと呼びかけるヤギさんなどに目に止めながら、這い進みます。林道の入口さえ遥か先ですが、余りの苦しさに早くも押し歩き。道脇に「西の入・ホウバ沢線」の標識が立っています。ココも機会があったら走ってみたい林道ですが、杉林の奥に延びる道の角度とかwww~





そんなわけで、十時過ぎに日の出山登山口のバス停に到着。七年前、大ダワの帰路に梅ノ木峠から下って来た場所ですが、梅ノ木峠へ続く本線(に見える道)から、二本の小道が分岐します。真ん中の頼りないのが都道で、日の出山への登山道・・・ということになるらしいです。「日の出山・御岳山  3.2km」の道標の先は、タマチャリンさんのブログで予習しておいた通りの激坂。旅路の果てのスナックらしき残骸を過ぎると、杉林を貫くように駆け上がる道の、遥か先まで見通すことが出来ました。半ベソかきながらペダルを回します。対向車が飛ばして来たので、堪らず路側に避難すると、もうサドルに這い上がる気力が湧きません。。。
背中の痛みに泣きながら暫く自転車を押し歩くと、丸太を割ったベンチが道端に置かれていました。待ってましたとばかり一休み。
・・・正直に白状すると、今日はここまでにして横沢入りの林道でも偵察して帰るのもいいかな・・・と弱気になったのですが、15分ほどベンチをお借りして横にならせて貰うと、少し気力が戻ってきました。

橋の欄干に置かれたザリガニ・ヒキガエル・コイのオブジェ---小さな鉄片を繋いで作られた見事なもの---に見送られ、チャリ漕ぎ再開です。





平井川に寄り添って源流を目指す道は、いよいよその勾配を増してきて、いよいよ天下の宝刀ギヤ比1:1の出番です!(笑)
軍手シフトでインナーに落とし、前30-後30Tでヘコヘコ進むと、全然前に進まないんだよ~これがっ!(泣
さわやかな春の陽気の中自転車を漕いでいる筈なのに、鬱蒼とした杉林に閉じ込められてしまったようで、体に纏わりつく気配が何とも、重い。
そのくせ、道の先の方まで見通しが効く点は相変わらず。苦手な真っすぐ系の道です。
等間隔で大きな石を並べたコンクリートという、他では見た覚えがない独特な舗装も消耗に拍車をかける印象です。
以前日出山に行ったとは言っても、御岳山までケーブルカーで上り、尾根伝いに歩いただけ。しかも、養沢に下山してバスで帰るお手軽コースだったので・・・日の出からの登山道がこんなに厳しいとは、恥ずかしながら正直、思いもしませんでした。




タマチャリンさんのブログで見た平井川の水源---伐採地ごしに稜線を見渡す景色---を心に思い描きながら進みます。自転車に乗ったり降りたりを繰り返すこと数回、左に分ける林道が見えました。おなじみの標識に「林道麻生山線」の文字。「これに入れば元の場所に戻れるなあ・・・」と気づいた時にはもう、麻生山線を走り出していました(笑)  ・・・マジ、もう、限界。。。
それにしても・・・タマチャリンさんは林道桧岩線を走った後で、この道を上りきっちゃったんだもんなあ~(゚Д゚;)

麻生山線の方は殆ど勾配というものを感じさせない道。路面は当然の様にダートですが、まあ走り易い部類ではないかと。時々植林が現れる他は、ほとんどが雑木の森を走るという点でも、先ほどまでの日の出山登山道とは好対照。金毘羅尾根の北東側ですが、陽が差し込んで明るい雰囲気。自信をもって自転車に乗ることが出来るというのは本当に有り難いもので、なにしろ、周りの景色に目を向ける余裕が生まれます(笑)




林道のチェーンゲートから1.6キロ・20分ほど走るとふいに、北側一杯に眺望が開けました。正面、東西に延びる稜線は、帰宅後調べると、七年前上った梅の木峠を挟んで、日の出山から三室山にかけての尾根と分かりました。春霞の谷には所々、桜が咲いていて、山肌を柔らかな色に染めています。

どうも登山道が交差しているようで、丁度通りかかったらしい登山者の、元気な声が耳に届きました。自転車を引きつつ挨拶すると、六十代(?)と思しい山ガールの二人組で、麻生山に登られる途中とのこと。当初日の出山に上ろうと目論んだ際も、林道終点に自転車をデポして頂を目指す心づもりでいたので、一応訊いてみると、林道との標高差は+70m・コースタイムは20分ほどでは?・・・と、教えて下さいました。

林道近くにピークがあることは出発前、地図を眺めていた時から知ってましたが・・・日の出山登山道を途中で投げ出してしまった負い目もあって上ることを躊躇していた所、「若いんだから大丈夫!」と、背中を押して戴きましたm(_ _)m
偶然お会いした大先輩の言葉に大いに勇気づけられ、自転車を木標に括り付けてから、登山道に歩みを進めます。




見晴らし抜群の刈り払われた斜面を右へ左へ。谷を見下ろすと目が回りそうなので、息が苦しくても立ち止まらず標高を上げます。一本だけ切られず残った桜の巨木が、ふんわりとした花を風に揺らすのを眺めて歩くこと30分。正午を少し回った所で頂上に着きました。
実に、コースタイムの1.5倍の時間を掛けてしまったことになります・・・(>_<;)

標高794mの麻生山。東京近郊で屈指の人気ルートである金毘羅尾根の縦走路がすぐ南を通っている筈ですが、人影はありません。少し前のネット上の情報では麻生山は展望がない山とされていますが、実際に山頂に立ってみると、日の出・青梅方面の眺望が抜群です。林道からも見えた梅の木峠・三室山から日の出町の方へ、東西に長く延びる尾根の向こうに、青梅や福生・羽村の街が広がっています。地平線近くに銀色に光る、巨大なドームが見えますが、あれは所沢の西武球場かな?
梅ノ木峠から梅ケ谷峠の方へ下ってゆく林道(梅ノ木線)が山肌を長く横切っているのが見えます。
暫くすると、先ほどのお二人も上って来られました。山の話が弾みます。今冬、景観伐採が行われている際にもちょうど上られたのだそうで、今回が一番見晴らしが良いと喜んでおられました。







下山ルートについて尋ねると、つるつる温泉の方へ降りられるとか?・・・例によって、どこから来たの~?どこへ行くの~?・・・という問いかけには、いつもの口上を聞いていただきましたm(_ _)m最近は、金毘羅尾根でも自転車の人によくお会いになる由。

絶景を愛でながら、20分ほど飲み食いしたりお喋りしたりしたのち、下山開始。うっかりして隘路を西に歩き続けると、金毘羅尾根道に出てしまうので、ピンクテープを目印に斜面をジグザグ下る道に入ります。足首に疲れを感じ始めたころ、林道に着きました。地球ロックを解いて、チャリ漕ぎ再開。眩しい新緑の道を、上って来たのとは反対の方角---麻生山の東側へと、ソロソロと下って行きます。




某企業がスポンサーとなった植林活動の際に休憩所として建てられたと思われる、不思議な四阿を過ぎると、林道はやや方向を変え、やがて平井川の支流の沢の底へ辿り着きます。路盤に敷かれた砂利が大きめなので注意が必要ですが、つくづく、新緑が美しい季節であることを感じます。

水音が一段高くなったので沢をのぞき込むと、杉の樹間に落差5mほどの滝と、苔生した巨岩が横たわっているのが見えました。

案の定というか、林道が沢にタッチしたあたりから、勾配が強くなりました。仮払いされた林道のピークから2キロほど走ったあたりからは、体が前に沈み込んでしまうようにさえ感じる、強烈な下り坂。

ふたたび、薄暗い杉林の中を駆け下ります。





下ハン握って目一杯、ブレーキをかけ続けますが、制動力に不安を覚えて気持ちが落ち着きません。INTER8さんが最近の記事の中でドロハンの欠点として挙げておられた、「前傾したくないのに前傾姿勢を強いられる」という状況で、これがエラく消耗します。時に、細かな砂利敷きの路面とのコンタクトを失って、後輪がスキッドします。暫く頑張りましたが、危ないので押し歩くことにしました。
やがてチェーンゲート。木目が新しい道標には「焼岩(やけを)林道」とあります。いつのまにか、麻生山線は終わっていたらしい・・・(^ ^;)

自転車を担いでヨッコラショ~といつもの儀式を執り行えば、都道はすぐそこ。荒くれ林道が舗装に変わって200mほどで、朝通った三つ又の一番左側の道に出てきました。

横沢入りの林道を覗いて帰ろうと奥多摩あきる野線を東に急ぎますが、いざ入口に辿り着くと、工事中なのか警備の人が立っている状態なので、泣く泣くスルー・・・たった70キロほどで心底、疲れ切ってしまったので、本当はホッとしたんですけれどね(^ ^;)
同じ理由から美山街道はカンベンっ!!・・・だったので、五日市街道⇒奥多摩街道⇒多摩サイと繋いで、ダラダラ下って帰ることに。空腹に耐えかねて、五日市街道のどこかでお昼にしたのですが、最近は胸焼けを抑えつつかき込む度に、金輪際牛丼を食べるのは止めようと思います(でも止められない)。多摩サイは向かい風が強くて泣きました。胸と背中の痛みに泣きながら、ファイトいっぱあつっ!!・・・黒川の坂を上って十六時半帰宅。





言い訳のしようがない、情けなさ。
もう、ホント、基礎から見直さなきゃならんですね・・・orz
気力体力共にトコトン落ちぶれている現実を、否応なく実感させられた一日でした。
日の出山登山道と麻生山林道を繋いで走るだけなら、7キロちょっと掛けて麻生山北側をグルっと一周するだけ。
なので、たとえ短かい行程とはいえ、山頂を目指すことが無かったならば、本日の成果は皆無だったでしょう。

素敵な山ガール(?)さん達に感謝!!





こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
大ダワ(鋸山林道)・梅ノ木峠(岨端沢林道・大入林道)((後半))←新タブで2010年10月23日付記事が開きます。
秋川左岸のせせらぎ通り・小岩林道・甲武トンネル←新タブで2015年4月18日付記事が開きます。
七代の滝・ロックガーデン(御岳山岩石園)・大岳鍾乳洞・大岳沢大滝←新タブで2016年9月14日付記事が開きます。
深城ダム・松姫峠・奥多摩湖・梅ヶ谷峠←新タブで2010年4月6日付記事が開きます。
藤原峠(入間白岩林道)・都民の森・風張峠←新タブで2011年6月3日付記事が開きます。
風張林道(林道風張線)・風張峠←新タブで2010年6月24日付記事が開きます。




0 件のコメント: