2016年10月15日土曜日

『D52 奇跡の復活祭』へ行く



JR御殿場線・山北駅前に長らく展示されていたD52機関車の70号機が、圧縮空気による動態化工事を終えて、10月14日晴れてお披露目運転を行いました。
山北町の公式ページでは、昨年末(平成27年12月)の動態化工事の着工後、逐次経過が紹介されて来たところですが、先日ついに『D52  奇跡の復活祭』と銘打たれたお披露目イベントを開催する旨がアナウンスされました。
⇒山北町公式ページ・『D52  奇跡の復活祭』

以来、待つこと二週間。
当ブログで度々、足柄・箱根方面の情報を活用させて戴いている『足柄縣』さまのブログで、試運転に立ち会われたという記事を読んでからというもの、指折り数えていたこの日が、遂に来た!!
・・・というわけで、いつも通りえっちらおっちら自転車漕いで、山北まで行ってきました。

14日のイベントは十時から・初運行が十一時十分頃と上記案内ページに書かれているので、もっと早く出たかったのですがすったもんだあって、結局九時過ぎに出発。睡眠ゼロ・疲労困憊の上に絶不調で、いっそ鶴間に駐輪して小田急に乗ってしまおうかとも思いましたが、なんだかんだで厚木を過ぎ、なんだかんだで善波を越えてしまったので、なんだかんだと山北まで漕いでしまいました・・・STRAVAさんが仰るには、意外や意外、伊勢原~松田間はPR(52:12)とのこと。案内員の人に聞いた、会場からやや離れた駐輪場に自転車を止めて、十二時半過ぎ、我ながら異様なテンションで鉄道公園に到着。
D5270号を初めて観たのは三年前、神ノ川林道と犬越路林道を走った帰り道でのこと。子どもたちの声がこだまする公園で、夕日を浴びる姿を目にした時の感動は、忘れることが出来ません。涙を誘う『D5270号ごあいさつ』と銘打たれた説明板とともに、こちらの記事で紹介させていただきました。

下は当時の写真。




丁寧にメンテナンスされていることが窺われるものの、当時は正直、ややお化粧の厚さも感じたものでしたが、今、目の前にあるD5270号からは、あたかも四十六年間の贅肉をすべてそぎ落としたような、非常に引き締まった印象を受けます。
三年前にD5270から感じたものは、彫刻やオブジェと同じ、静的な印象でしたが、この緊張感漲る様子をどう表現したらよいものか・・・はち切れんばかりの力を秘めているような気配、現役の機械が発する自信のようなものが感じとれます。

少なくとも前述の説明板が書いているような、役目が終わって思い出話に浸っている・・・という雰囲気は、もはや微塵もありません。

スッキリとしたボイラーやピストン周り、連結棒や主連棒の輝きを見比べて下さい!




軌道は12m延長されたとのことですが、整備性を良くするためと、約96tという重い車体が安全に運行できるように、「縦まくらぎ」方式の「鉄道総研式フローティングラダー軌道」で敷設されたとの由。
復活祭の公式ページには、二回目の運行は十五時と書いてあったので三時間程度待つことを覚悟していたのですが、二十分ほど会場を見て回っていると意外なことに、機関士の方が乗り込んで何やら慌しい雰囲気となりました。ひょっとして・・・とカメラを構えて待つと、なんと機関車が動き始めました!詰めかけた来場者の前で、高らかに汽笛一声。力強く動輪を約二回転させて、軌道上を前へ、後へ。

秩父鉄道のC58型機関車・パレオエクスプレスを観た際にも感じたことですが、蒸気機関車が動き出す瞬間って、意外に軽快に感じるのですね。

でも、軽々しいという感じでは決してなくて。

重厚だけど、軽快。




会場のアナウンスによると、十五時まで三十分ごとに運行するとのことです。なんて太っ腹なっ!(感涙)
・・・というわけで、次は十三時半までに戻ればよいことが分かったので、安心して昼食を摂ることにします。

D52型機関車はD51形を改良して誕生した機関車で、1660馬力と日本の蒸気機関車の中では最高の出力を誇っていました。ただ、物資が極端に不足した戦時中、劣悪な材料で作られ、かつ酷使されたため、戦後早い段階で廃車にされたり、他形式へ改造されたりした車両が多く、285両造られたD52型機関車のうち、現存するするはわずか七両にすぎないのだそうです。
そしてこれらの機関車のうち、文字通り「動く」機関車は全国でこのD5270号ただひとつ、ということになります。




昼食後第二テイクを無事、撮影。今回は前後二往復の大サービス!

しかしこうしてみると、最新式の軌道とはいえ、この上だけ走らせて終わらせちゃうのは勿体ないですね・・・

えっ?

御殿場線本線まで、あと〇〇m!?


そんなっ!
夢がありすぎて、また眠れなくなっちゃう。(←これ知ってる人ってば、相当古いよ)


    ※本日、10月15日(土)もD52の運行イベントが開催されるそうです。
    山北町の公式ページによると、臨時駐車場がぐみの木近隣公園とやや遠い(会場まで無料送迎バスを運行の由)ので、ココはやはり、自転車がおススメ。
    14日に案内された駐輪場は山北駅南口前でした。





こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
初めてD5270を知った神ノ川林道・犬越路林道ライド←新タブで2013年6月26日付記事が開きます。
秩父鉄道のC58を見学した大血川林道ライド←新タブで2011年4月30日付記事が開きます。


2016/11/20追記


報道などで或いは既にご存知のこととは思いますが、D5270号復活の立役者であり、今回の記事の復活祭に際して機関士を務められた恒松孝仁さんが10月23日、交通事故で急逝されました。

『SL復活の立役者・恒松孝仁さんの事故死悼む』神奈川新聞・10月24日付
『D52半世紀ぶり復活 亡き機関士の“魂”引き継ぎ山北町、運行継続へ』産経新聞・10月26日付

慎んで、ご冥福をお祈りいたします。


2 件のコメント:

トコペコ さんのコメント...

コメントの入力方法が分からず重複してしまったらすみません。
この山北鉄道公園のD5270復活祭を見ようとおもって、準備運動のつもりで2週続けて山北の山を走りました。それで満足してしまって、10/15は山北へは向わずに秦野に行ってしまいました。
D5270は圧縮空気で動かしており、テンダーに大きなポンプを2つつけているのが残念です。
JRからの払い下げを駅隣の広場に展示しているのでJR御殿場線を走りそうな気がしますが、JR東日本がその気にならないと無理ですね。山北町だけでは、動輪2回転半がやっとです。
残念ですが御殿場線を走ることはないと思います。
静態保存より動く動態保存が良いのか、よく分かりませんね。

ボラザぢぃ さんのコメント...

トコペコさま

拙いブログの方へお運びいただき、ありがとうございますm(_ _)m
承認制にさせていただいているので、こちらこそ、コメント欄が分かり難くて済みません。m(_ _)m

そう言えばトコペコさんも、青梅へ行かれた際、ご郷里を走っていた機関車があったことを、記事にされていましたね。
仰る通り、確かにほんの短い距離しか移動しないのですが、まるで機関車が荒い息遣いをしているように感じるシリンダー音、対照的に静かで優雅さを感じさせる連結棒や動輪の動きなど、蒸気で動く本物の機関車の時代を知らない私にとっては、どれもが新鮮で、感動しました。
炭水車から頭を出しているコンプレッサー(?)には、実物を目にすると、さほど違和感を感じませんでした。機関車自体は、本線を60km/h位で走ることが出来る程度まで、整備がしてあるとのことで、ここまで仕上げた技術者の方の情熱に、ただただ、頭が下がる思いでした。
ただ、私の鉄道に関する知識は他の事柄同様、付焼き刃なので、おかしな点があればぜひ、ご指摘いただければと思います。

青梅の記事を拝読してから「にゃにゃまがり」が気になっているのですが、足を運ぶことが出来ずにいます。
鉄道公園もいつも気になっているのですが未見ですし・・・
それにしても、青梅の帰路に多摩湖寄って、ランド坂上られてしまうパワーには脱帽です(ノ゚ο゚)ノ

コメント公開と返信の方、遅くなり申し訳ありません。
ありがとうございます!m(_ _)m
励みになります!m(_ _)m