2016年9月3日土曜日

シダンゴ山・秦野峠・土佐原林道



朝晩の風の涼しさに秋の気配を感じることが多くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

すっかり暑さに負けてしまい、自転車をサボっていたらヤビツさえ越えられない体になってしまった(笑)のは前回記した通り。
なので、少し頻度を上げなけりゃ・・・とは思いつつも、長距離のライドをこなすのはこの時節、ちょっと自信がありません。
例によって輪行する予算がないので、自走で行ける適度な距離で、良い所はないかな・・・と、地図を眺めつつ思い出したのが、←先輩方の記事にあったシダンゴ山。
地理院地図を確認すると、田代向から山頂の下・500mほど南まで林道が伸びている様子。ブログの記事ではその先ハイキング道を経て、虫沢林道へ抜けることが出来るらしい。
トコペコさんも同じ事を書いておられましたが、R246の寄入口から湯ノ沢団地へ上る坂道がイヤ。なので、往路は一つ手前の菖蒲の交差点から上地区・萱沼を経て田代へ、復路は宇津茂から土佐原林道で三廻部へ抜けるルートで、寄とR246の間を往復することにしました。

秦野盆地の西側をウロウロする感じで、事前に地図から受けた印象では、あまり面白くなさそうに感じたのですが・・・
結論から書いてしまうと、意外や意外、景色が変化に富んでおり、これは思いもよらず楽しめるコースでした。


【上地区と小田原GCの峠】


上地区八沢の消防分団脇から上り、秦野市・松田町境を越えて、寄の萱沼へ降りる峠道。
それぞれの登り口に神社(八坂神社・子乃神社)があったりして、結構それらしい、古道っぽい雰囲気です。
峠は小田原ゴルフ倶楽部松田コースの17番・18番Hの間にあり、切り通しになっています。 GPSは標高376mと示していました。





朝の五時出発で七時に秦野。善波トンネルの上りは良いペースとは言えないものの、特に異常を感じることもなく通過し、渋沢の先の菖蒲交差点でR246を下ります。
ストリートビューで確認しておいた通りに進んで、きょう最初の峠道へ。早くも押し歩き。。。里山の趣を感じさせる麓と対照的に、ゴルフ場の通路が跨ぐ切り通しは殺伐とした風景です。
体力不足を痛感しつつなんとか市境を越え、寄へ。神縄神山線を右折して八時前に田代橋を渡ります。
西の袂に立つ案内板と記憶を照合しつつ、お茶畑の中の道を這い上がります。路傍に穏やかなお顔の石仏を見掛けて、思わずほっこり。宮地集落を抜ける最初の1キロは無茶苦茶な勾配で、先が思い遣られますが、杉林に入ると穏やかな、普通の坂道といった様子になりました。




尾根道との合流点に立つ道標によって、「宮地林道」という名前であることを知ることになりますが、集落から2キロほどはダートとコンクリートの舗装が交互に現れる、走りやすい道。鍋割山の登り口へ向かう西山林道に似た雰囲気で、意外に広葉樹の森が多い点もポイント高いです。秋ならもっと、気持ち良く走れたことでしょう。
やがて分岐。本線は右と思い進んだのですが、100mほどで舗装が切れて、尾根を行くハイキング道と合流しました。濡れた杉の葉が積もった径はヤマビルが心配・・・谷太郎川での経験が、脳裏をよぎります。

時に木の根が階段状に張り出した道を500mほど、自転車を押して歩くと、再び林道に合流しました。先ほど左へ下って行った道の続きの様です。ナノウ沢から這い上がってくるかのような林道は、無茶苦茶な勾配で、%ではなく15度位あるように見えます。トコペコさんが「設計ミスでは?」と記事に書かれていましたが、確かにこの坂を自動車が上ってくる様子は想像し難いです・・・(^ ^;)


【宮地林道】


寄の宮地集落から北に延びるダートとコンクリートの舗装の林道。
最初が勾配キツイですが、途中から走り易くなりるので悲観は無用。
途中で宮地山・シダンゴ山へのハイキング道が分けます。時々現れる指導標の方向は正確ですが、時間の方は全くアテになりません。
集落から2キロほどにある分岐は左(谷へ降りて行く方)が本線らしいです。
ヤフー地図ではシダンゴ山頂の東まで車道が延びているかのように描かれていますが、実際の林道はやや手前・・・山頂の300mほど南側・・・で終わっています。






ニョロニョロ君が付いてこないかと、緊張して足元を見つめて歩いたせいか、既にヘトヘト。
ナノウ沢の対岸・710mのタケ山を見晴らす格好の場所に丸太を割ったベンチが置かれているので、一休み・・・

ZZZ・・・

・・・谷から吹き上がる涼しい風に吹かれて、15分ほど、実に気持良く寝てしまいました。
再び歩き始めてほどなく、尾根道に「シダンゴ山  30分」の指導標。宮地集落の上で見掛けた指導標には45分とあったので、まだ三分の一しか進んでいないってことでしょうか・・・(T T)
車道も終わり、ヒノキ林の斜面を縫う隘路に。足場用の単管で組んだ桟橋を恐る恐る渡り、左の谷に滑り落ちないよう緊張してなお進むと、指導標が立つ分岐に差し掛かりました。東を指す指導標には「シダンゴ山  0.3km」・西を指すそれには「林道秦野峠  1.9km  雨山峠  雨山峠  雨山峠7.4km」とあります。宮地林道の終点から700m・相棒をここに駐めて、九時半過ぎ、山頂を目指して歩き始めます。


【シダンゴ山の登山道(宮地側)】


宮地林道から700mの分岐の標高は約650m。東に300m/+約110mでシダンゴ山山頂。西に約230m進むと虫沢林道に出ます。
分岐から山頂までは木の階段で、ゆっくり上っても10分ほど。私が上った男坂の他に、一応女坂の看板もありましたが、歩いていないので距離は不明。
押し歩く分には、桟橋がかかる沢以外で、特に危険を感じる場所はありませんでした。
ただし、「乗る」となると話は別。傾斜の強い場所は深い洗削になっており、かつ木の根が張り出しも多いので、たとえ下りでも乗ったままは厳しいのでは? 8月の終わりでしたが、幸いヤマビルに食い付かれることはありませんでした。






杉とヒノキが混じる森の中を歩き始めてほどなく、「男坂」「女坂」の看板が現れました。迷っちゃいけない筈なんですが、でも迷った挙句(笑)、仕方なしに男坂へ。しかし心配は全くの杞憂で、ヘタレの私でも特にキツいと感じることなく、10分足らずで山頂に到着できました。
灌木(アセビ?)の葉が茂っているせいか、どうも先輩方のブログで拝見したほどの眺望は得られないようですが、それでも北東側に表尾根の稜線・南東に秦野の市街地、相模湾の先に三浦半島が薄っすら望めます。こんもり丸い山頂はとても素朴な印象で、文句なしに気持ちがいいです。
「山ラー」なんかが出来れば、最高なんでしょうが・・・


【シダンゴ山  山頂】


芝に覆われた丸い山頂の標高は758m。地理院地図では「ジダンゴ山」と表記されていますが、正しくは「シダンゴ山」であるとのこと。
この変わった名前の由来について、山頂に説明板がありましたので引用します。

シダンゴ(ウ)山由来

シダンゴ(ウ)は古来震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。
一説に欽明天皇の代仏教を寄の地に伝える仙人があり大寺の地、この山上に居住し仏教を宣揚したという。当時箱根明神岳や丹沢の尊仏山(塔ヶ岳)にも同様の仙人がおり、盛んに往来した形跡があったという。この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起こったといわれ、シダゴンとは梵語で羅漢(仏教の修業を積みさとりに達した人)を意味し、シダゴン転じてシダンゴウ(震旦郷)というようになったといもいう。
この山は現寄神社(旧弥勒神社)の元宮とされ白馬にまたがった弥勒菩薩が頂上より中津川に飛びおりた時の馬のひずめの跡が河原の大石に残ったとの伝説があり、この石を見たという古老が現存されている。(石は堰堤工事により現在は砂中に埋没)。「白いお馬にめされた弥勒、弥勒やしろの春祭り」と、寄民謡にもうたわれている。大寺の人は祭礼の朝毎年交代でこの祠に参拝している。

平成五年十一月吉日   大寺地区民一同建立





祠に賽銭して手を合わせ、大寺の方から登って来られたという先客に挨拶すると、そこから暫く、山の話が弾みます。
丹沢のお役立ち情報をいろいろと教えて戴き、15分ほどで辞去。足挫きしないよう注意しながら先ほどの分岐へと戻り、自転車に跨ります。平坦な道を200mちょっと走ると、虫沢林道に出ました。五年前の冬この林道を走った際は、ここよりやや下・1キロほど虫沢寄りのタカノス沢を跨ぐ辺りは荒れ放題だった記憶がありますが、秦野峠側は割に綺麗な舗装が続いていたような?・・・ヨレヨレなので、ぜひそうであって欲しいものですが(^ ^;)




先ほどの指導標から逆算すると、秦野峠までは1.7キロほどの筈。五年前走った時は、ほとんど平坦だと感じた区間ですが、これが意外に手強くて・・・
時に一番大きい歯も使って這うように進み、十時半前に林道の秦野峠に到着。
GPSログによれば、シダンゴ山登山道の出口から秦野峠までは2.2キロ。誤差以上に消耗する印象で、結局この区間だけで20分もかかってしまいました(>_<;)


【虫沢林道・秦野峠林道】


虫沢林道と秦野峠林道が接する峠は標高約750m。
虫沢林道は一部舗装・ダルマ沢~タカノス沢付近の激勾配とブル道を思わせる荒れっぷりが印象深い林道です。
全線舗装の秦野峠林道は、r710神縄神山線の未開通区間(玄倉~稲郷)を結ぶ全長約14kmの林道ですが、御多分に漏れず一般車通行禁止。実際、かなり荒れていることが今回確認できました。






シダンゴ山の山頂でも感じたのですが、西側の雲が低くて富士山方面の眺望がイマイチ。なので、さっさと下ります。
ぶったまげたのは秦野峠林道の荒くれぶり。峠の寄側を走るのは実に七年ぶり・・・2009年12月以来・・・なのですが、当時と比べ舗装とかえらくヤレた、ような?
観光道路でもおかしくないような広い道幅・いくつもの立派な橋が続く道のここかしこに、越流した沢が運んだ土砂や深く抉れた洗削・鋭い落石が目につきます。ぶたが履いている32Cならまだしも、ロードバイクのタイヤでは不安を感じるレベル。もっとも、地理院地図を見ると道の北側は堰堤記号だらけ。険しい地形を縫うこの林道の『山また山』感って、七年の時間をおいて改めて走ると、ちょっと、スゴイなと感じます。

ここも神奈川なんだもんなぁ~(*_*)

およそ5キロの山道を駆け下りて、十一時前寄大橋のゲートに到着。自転車をとめて、中津川の河原に降りてみることにします。


【中津川・寄沢・滝郷の滝(?)】


杉沢と中津川の出合に広がる旧「みんなの森キャンプ場」跡の河原。寄大橋から雨山峠へ向かう道をしばらく進むと河原に降りることが出来ます。
地図によって寄沢は杉沢出合から上流だったり、滝郷沢出合から上だったりするので、ココが寄沢なのか中津川本流なのか、イマイチよく分かりませんが、現地に立つ「やどりき水源林案内図」を信じるなら、寄沢ということになります。
同じ案内板によると、対岸の道からも見える滝が、「滝郷の滝」ということになるらしいのですが・・・
地理院地図GoogleMapが示す場所と、大幅に異なっています。








中津川の寄沢(?)左岸の道を、雨山峠方面に少しだけ歩きます。
とてもきれいなロッジが並んでいてキャンプ場みたいな雰囲気ですが、ちょっと前の丹沢の案内本を見ると、「寄みんなの森キャンプ場」という施設があったようです。今は登山届や水源林の管理所事務所が置かれています。
入口に立っていた案内板によると、対岸に「滝郷の滝」というのがあるらしい。滝下へ行ける橋や道は無いとのことなので、河原に降りて、流れを渡ることが出来るかどうかですが・・・

結構、流れが強いですね・・・(焦)

足を濡らしてしまうと靴擦れを作る原因になりそうですし、まだまだ帰路が長いので、対岸から眺めるだけにします。
それにしても気持の良い場所で、西丹沢の白石沢とか、昔の神ノ川の下の方に似た雰囲気。それにしても何故キャンプ場は廃業しちゃったんでしょうか?素晴らしい清流なのに、勿体ないですね~

三十分ほど休んでから自転車まで戻り、再び山を下ります。


【土佐原林道・中山峠】








宇津茂まで下り、郵便局の脇から土佐原林道に入ります。
湿っぽい杉林を抜けると、道の両側はお茶畑。眼下には、のどかな里山の景色が広がります。少し視線を上げると、先ほど上ったシダンゴ山の向こうに、檜岳(ひのきだっか)や雨山が見えます。女性のローディーさんが、さわやかな挨拶とともに追い抜いてゆきました。
緩く上った先に峠。南側の斜面には、太平洋クラブのゴルフコースが広がっています。昔読んだ丹沢の案内本に書いてありましたが、戦前から戦後早い時期まで、蛭ヶ岳登山にこの道が使われたとのこと。即ち、渋沢駅から三廻部~中山峠~寄の宇津茂と歩いてさらに雨山峠を越え、玄倉川上流の諸土平に降りてユーシン渓谷を遡り、熊木沢出合からようやく山に取つく・・・というコースだったらしい(゚Д゚;)
まだ玄倉林道がなかった時代のことでしょうが、二つの峠越えを含む片道12キロを徹夜で歩いたというのですから、圧倒されます。




堀川へ降りて平和橋を渡り、十二時半に名古木。善波を越えたところでお昼。肉汁絞り出しちゃったので、冷やしぶっかけうどん大盛。
午後の太陽に炙られ乍ら、R246⇒厚木街道を漕いで、十五時着。
歩いての山登りや長めの休憩を挟んだとはいえ、平均速度11km/h!!・・・ホント、体力が落ちたことを実感します。

時間とか速度的なことは、ルートラボの方で・・・


・・・というわけで、数字的な内容は(いつもどおり)低調でしたが、コースの方は短い距離の割に、充実していたのではないでしょうか?
林道走り⇒お手軽な森のハイキング⇒低山ですが山頂への登頂⇒ダイナミックなダウンヒル⇒沢遊びと滝見⇒お茶畑を走る里山ライド(風味)
・・・横浜から100キロちょっと自走する圏内で、これだけ楽しめるコースって、なかなか無いと思うんですよ。

ど~ですかっ!?
他にあるってンなら出してみろよっ!ドンドンッ!!(←机をたたく音)

・・・ネタ切れなので、いいコースあったらぜひ、教えて下さいm(_ _)m(←やっぱりトーンダウン)




こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
秦野峠林道 ・三廻部林道←新タブで2009年12月31日付記事が開きます。
玄倉林道・仲ノ沢林道・秦野峠林道・虫沢林道←新タブで2011年12月13日付記事が開きます。
玄倉山北線・人遠・八丁・尺里林道・第六天 ( 尺里峠 )←新タブで2010年12月10日付記事が開きます。
大野山・八丁神縄林道・高松山の?林道・虫沢古道と最明寺史跡公園←新タブで2015年1月3日付記事が開きます。


2 件のコメント:

横尾寿秋 さんのコメント...

この時期山ら~をやると
ラーメンの種類によっては喉が渇きまくって
多めのペットボトルを持参していないと酷い目にあいますよ~

ところでこのコースは確かにトコペコさんのブログでもお馴染みですが、
というか、、神奈川の山間部でトコペコさんの行ってない所っても殆ど無いんじゃないか??ってくらいの
凄い人ですよね!
しかし、こうして改めてボラザぢぃさんの画像を拝見すると、やはり素晴らしいですよ!

横浜から100Km自走で素晴らしいコースですか、、、。
んんんん~~~100km越えちゃいますけど、、、
奥多摩の倉沢は本当に素晴らしかったんですよ~~
3年くらい前の台風で破壊されるまでは!!!
今はどうなっているのか、、分かりません!

倉沢の記事です
http://kaettazo.blog72.fc2.com/blog-entry-169.html

ボラザぢぃ さんのコメント...

タマチャリンさま

トコペコさん、いつかの大山の記事も目から鱗でしたが、今回の明神ヶ岳・明星ヶ岳の尾根への担ぎ上げも気合入ってますよね~(゚ロ゚;)

Googleさん標準の、フィード読んでリンクを更新日順に並び替えるガジェットが不調で、ご迷惑おかけしているようで申し訳ありませんm(_ _)m
復旧したいのですが、ガジェットの問題なのか、他に原因があるのか・・・よく分かりません。。。
Picasa→Google+フォト→Googleフォトの仕様変更もよく理解できませんし、フュージョン・テーブルも廃止されてしまいました。
ルートラボもEdgeやChromeからログをアップロードできなくなってしまいましたし、「そろそろですよ♪」と肩を叩かれているような印象が拭えません・・・(T T)

いずれにせよ、ご迷惑おかけして申し訳ありませんm(_ _)m

倉沢の記事拝見しました。「やまびこマシンガン」が必要だとしたら腰が引けてしまいます(笑)が、タマチャリンさんがお書きになっているように、美しい沢の写真に惹かれます。
今の私の弛み切った脚には厳しい距離ですが、近いうちに訪れようと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m