【大野山まで】 15.4km / 5:30~8:00
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上り始めてすぐ、都夫良野への分岐手前の路上にサッカーボール大の落石が。前回は牧場へのメインルートを使って大野山へ上ったので、今回は古宿・共和小学校を経由する林道を走ることに。山北ボクシングジム先を左に折れるとすぐ、路面が例のコンクリートの縞舗装に変わりました。早くも押し歩き・・・ 東向きのポカポカ畑の道でワンちゃん連れた地区の方にご挨拶。あいにく太陽がまだ水平線地近くなので、逆光処理のヘタなカメラでは絶景をモノにすることが出来ません。鹿はまだ大勢いるのに、ミニ鹿牧場の看板が出ていません・・・?勾配注意の看板が立つ道を息を切らして這い上がると、乳牛育成牧場の入口に到着。『牛・羊の通行あり注意』(笑)の牧場内をウネウネ進んでイヌクビリへ。来た方角を振り返ると、眼下に足柄平野が広がり、相模湾と酒匂川が朝日を受けて光るのが見えますが、当然逆光で、それらしい像を結ぶのは箱根の山々のみ。四年前の秋にはこんな景色をカメラに収めることが出来た場所ですが・・・ 山頂へは車両禁止なので自転車は置いて歩きます。冬枯れした牧草の淡い景色の中、息を切らして歩を進めること5分で標高723mの山頂に到着。雲一つない空を背景に、迫るような冬富士が期待通り、優雅に裾を引いていました。 西は遠くに三国山、不老山と権現山の向こうに御正体山や菰釣山(こもつるしやま)が見え、北側の丹沢湖の向こうに畦ヶ丸や大室山が頭を出しています。甲相国境尾根の大部分を望むことが出来るわけですが、この景色の中ではやはり、富士山が主役となってしまうのは仕方のない所でしょう。 10分ほどで山頂から降りてイヌクビリに戻ります。南が麓で西が山頂ですが、北へ延びる道が話題の(?)八丁神縄林道。 |
【八丁神縄林道】 9.3km / 8:10~9:20
名前から推察すると、計画上は日影山の南麓の八丁地区と、西麓の神縄地区を結ぶ路線の様に思えます。が、日影山周辺には八丁地区で行き止まりのr725玄倉山北線と、r710神縄神山線になりそこなった(?)秦野峠林道という、名実不一致の道が他に二本もあるので、この林道も大野山と八丁を結んで終りなのでは・・・ 最初の6キロ弱は大野山~日影山を結ぶ尾根の東側を北東へ進みます。細かなアップダウンはありますが、標高は600m~630mでほぼ水平です。道幅は二車線分は確実にあり、結構大胆に峯を切っているように見えます。後で谷の対岸から眺めると、大小の法枠工が連続している様子が一望できました。後半の3キロ余で皆瀬川に駆け下り、四年前に引き返した標高500mの八丁地区のゲートへ。途中の沢から「はなじょろ道」というハイキング道が合流します。以下、林道脇の案内板より引用します。
また、明治末期まで、山北町共和の八丁地域と松田町寄の虫沢地区を結んでいた山越えの生活道でもあった。花嫁が牛や馬の背に家財道具を載せ、当時の共和村からここを通って寄方面に嫁いでいったのでこの名が付けられたともいわれている。 GPSロガーが刻んだ林道の延長は、イヌクビリから八丁のゲートまで9.3キロ・内八丁側2キロがアスファルトで舗装されている他はダート・眺望が開けた場所が多いものの、植林地が殆どということもあって印象は・・・ ゲートを抜け、南に自転車を走らせます。 | |
【八丁・人遠から滝沢林道終点まで】 9km / 9:20~10:40
皆瀬川にそって山北駅の方へ戻ります。古宿手前にもあった第二東名の標識がここにも。「暫定施工四車線の上り線中心点の位置」を示しているのだそうな。完成後は六車線になるらしい・・・ 遥か高い場所にある東名高速を、たった800m進んで跨ぎ越すことからも知れる通り、ムチャクチャな勾配に喘ぎつつ坂を上ると、山北の駅周辺を一望できる場所に出ました。正面の小山は河村城址でしょうか?大晦日にもかかわらず、高速道路は上下線とも車が疎らで、スムーズに流れているように見えます。みかん畑の中の分岐を北へ。さきほどから一羽のセキレイが「こっちだよ」と道案内するかのように、私の数歩前をせわしなく歩いていきます。周りが杉林になると、押し歩きもツライ急勾配。例によってコンクリートの縞舗装ですが、500mも進まずアスファルトの道が分岐する箇所が現れ、迷いました。路上に積もった落葉が少なく、轍がはっきりしているコンクリート舗装の道が正解。100mが1kmにも感じられる坂道で、10分必死に足を回した結果進んだ距離が800m・・・ふいに、林道には似つかわしくない、コンクリートとガラスのモダーンな建物が現れました。検索すると、小笠原プレシジョンという切削工具を作る会社らしい。朝方共和の先で出会った、やせた尾根上の道とそっくりの場所を抜けると、軽自動車でも厳しそうな心細い道幅になってしまいます。道の左側は崖になっていますが、ガードレール・駒止など、転落防止に役立ちそうなものは皆無。。。にもかかわらず、分厚く積もった落ち葉の上に、はっきりとした二本の轍が鬱蒼とした杉林の奥に続いています。一瞬視界が開けると、今潜った高圧線に沿って、高松山の南側の山腹まで道が続いているのが見えました。あれがお目当ての、「地図には無いけれど衛星写真に写っている道」らしい。東名の跨橋から3キロ・40分走り、こちらは地図に載る滝沢林道との分岐らしき場所に到着しました。水源林であることを示す看板に書かれた地図で、右に分かれる道が滝・尺里地区へ降りる滝沢林道であることを確認。本日のメインは、激しく上る直進の道らしい・・・(^ ^;) | ||
【高松山の名称不明林道】 5.5km / 10:40~11:50
高松山がハラキリ召されていたとは・・・ GoogleマップやEarth・Yahoo!地図の衛星写真見ると、高松山の山頂から300mほど南側に位置する伐木中の植林地と思しい場所まで、滝沢林道終点からおよそ2.5キロ・尺里峠からおよそ2キロの、明らかに車道らしきものが延びているのが確認できるのですが、地理院地図を含め各種の地図や行政の情報(県政総合センターや山北町の林業に関するページなど)を見ても、この道がなんなのかという答えは得られません・・・ならば、行ってみようじゃないか!となるのですが、問題は各種の衛星写真を見る限り、件の植林地の中で東西の道が繋がっていないように見えることで、道の無い箇所については、尾根までトレイルを押し担ぎして迂回する手があるものの、登山に関しては初心の心得程度しか持ち合わせない私に、+300mの担ぎ上げが出来るかどうか・・・云うまでも無いことですが、道の切られていない伐木中の斜面を横切るなんて、危険極まりないので絶対やってはいけないことですし。まあ、トレイルを見て私の手に余りそうなら、こちらもまだ走ったことが無い滝沢林道まで引き返して、滝経由で尺里に降りればいいか・・・そんな心づもりで自転車を漕いで来たのですが・・・ アレレ、抜けてるじゃん! ・・・途中若干崩れている箇所はあるものの、完全二車線の立派な林道が完抜しており、滝沢林道終点から尺里峠まで、高松山の南斜面・標高500~550m付近をトラバースするように移動できてしまいました。林道整備を行っている旨の例の標識に「山北町役場環境農林課」とあるので、町営林道ということになるのでしょうか?気を付けて見ていたのですが、この林道の名称を示すものはありませんでした。正確な延長も不明ですが、前述の区間はGPSログによれば5.5kmの全線ダート。地理院地図を確認すると、やや下側に高圧線(早川発電所から新秦野変電所を結ぶ田代幹線か?)が並行しているようなので、鉄塔管理道かとも思いましたが、ならば鉄塔に向けて支線が延びている筈ですし・・・現地では、それらしき支線の存在を窺わせるものを、見つけることは出来ませんでした。 全線を通しての雰囲気は、表丹沢林道とか浅間山林道とかとほぼ同じ。県営林道の見慣れた灰色のものとは違う、黒いゲートを抜けた先は荒れたコンクリート舗装路に突き当たる丁字路。指導標に従ってやや上ると、四年前に走った尺里林道の峠(尺里峠・第六天)。川村小学校高松分校を見たい所ですが、ヘトヘトでして・・・尺里側に大分下らなければいけないし、未だお昼前なので松田山の方へ延びる林道も走ってしまうおう!・・・ということを言い訳にして(^ ^;)、今回もまた、スルーしてしまいました・・・ |
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【虫沢古道と最明寺史跡公園~南足柄運動公園】 13km / 11:50~14:00
本日のコース
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★おまけ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
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大野山 ・ 県立大野山乳牛育成牧場 ・ 大野山林道←新タブで2010年12月9日付記事が開きます。
玄倉林道 ・ 仲ノ沢林道 ・ 秦野峠林道 ・ 虫沢林道←新タブで2011年12月13日付記事が開きます。
秦野峠林道 ・三廻部林道←新タブで2009年12月31日付記事が開きます。
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4 件のコメント:
これはラッキーですね
地図の方がどうしても後になりますからね
開通してから何年もして地図上で繋がる場合もありますしね、、
2014年最後にいい林道に行けましたね
タマチャリン
タマチャリンさま
コメント有り難うございますm(_ _)m
今回走った林道は、景色という点では正直、地味なのかな・・・と。
玄倉とか犬越路の感動は無いですね・・・
感動的な景色という点では、普通に大野山上って富士を仰ぐのが一番でしょうか?
・・・冒頭の写真も乳牛育成牧場で撮りました。
天平の甍じゃないですが、のぼり窯が一番の拾い物という感じでした。
どうぞ本年も宜しくお願いしますm(_ _)m
こんにちは。
この紹介されていたコース、昨日MTBで頑張ってトレースしてきました。
実はルートナビのGPXのデータしか見ていなかったので、こんなにきついコースとは
思いもしませんでした。
虫沢古道の階段部はさすがに上ったり下りたりできないので、
歩いて押してしまいましたが、あとはどうにか走破できました。
江ノ島付近から往復自走していったので、クタクタでした。
しかしあのダートをロードであそこを行くなんてすごいなあ。
また新しい道の紹介をよろしくお願いします。
モンタブロスさま
はじめまして!
GPSロガーやAndroidアプリを自作(!)されているとのこと。
なんか、凄い方からコメント戴いてしまって恐縮ですm(_ _)m
折角褒めて戴いたのに申し訳ないのですが、このコース、結構押し歩いた記憶が・・・(>_<;)
高松~最明寺史跡公園の木の階段を押して上るのが、私はとても辛かったです。
私もMTB(らしきもの?)にも乗るのですが、たとえ平地でもせいぜい15km/h位で、ホント文字通り、這いまわってます(>_<;)
モンタブロスさんの様に海外に足を運んだりなんて、およそできない土着型おビンボさんですので、どうしても横浜近郊の記事ばかりになってしまい、
ご期待に沿うコース記事を見つけて戴くことが出来ないかもと、心苦しい限りですが・・・(>_<;)
私のごくごく、限られた経験の範囲で提案させていただくと、足柄林道と足柄久野林道を繋いで走るコースはMTB向きかもしれません。
一ヶ所、酒匂川沿いを見渡す眺望が得られるポイントがあります。
←リンクさせて頂いている『Cycling Wonder』管理人のトコペコさんも何度か走られています。
既にご存知でしたらご容赦頂きたいのですが、この方、サイクリングと登山を合わせた物凄いコースを無数に走られていて、ご自身のブログに毎回、詳細・緻密な記事を纏めておられます。
体力的に、私にはとても無理なコースばかり(>_<;)ですが、モンタブロスさんはトレランもおやりになるとのことですので、きっと、興味深くお読みいただけるものと思います。
このブログの方しばらくお休みさせて頂いていますが、いずれ再開する心づもりでおりますのでその折にはどうぞ、宜しくお願い致しますm(_ _)m
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