2015年1月3日土曜日

大野山・八丁神縄林道・高松山の?林道・虫沢古道と最明寺史跡公園

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年末バタバタでしたが、30日でなんとか納まったので、2014年最後の日は自転車の走り納め。
大ベテランIさんのブログを拝見してから気になっていた八丁神縄林道と、もう一箇所・衛星写真で見つけた名称不明の林道を走ろうと思いたち、真夜中に身支度を整えました。
夜の忘年会に間に合わせるため、自転車は途中まで車載。3:30に自宅を出て眠い目をこすりながら車を西に走らせ、5:00にデポ地・南足柄運動公園に到着。
真っ暗な駐車場で手さぐりでぶたを組み立て、5:30大野山を目指してペダルを漕ぎ始めました。
12月の声を聞いてからは例年より寒い日が続いたとはいえ、自転車に乗ること自体一週間ぶりで、もう、全然、スピードが上がりません。
明け方前の風が強くせいもあるのでしょうが、最近ホント、だらしがない・・・(^ ^;)街の灯りを眺めながら、山北駅へと駆け下ります。
河内川沿いの湯本平からトレイルを押し担ぎして林道まで上がろうと思い、r76を走り出したのですが、日の出まで1時間近くあり、足元に自信が無かったので、大野山入口から林道を走ることにしました。
【大野山まで】 15.4km / 5:30~8:00


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上り始めてすぐ、都夫良野への分岐手前の路上にサッカーボール大の落石が。前回は牧場へのメインルートを使って大野山へ上ったので、今回は古宿・共和小学校を経由する林道を走ることに。山北ボクシングジム先を左に折れるとすぐ、路面が例のコンクリートの縞舗装に変わりました。早くも押し歩き・・・(^ ^;)小休止して共和小学校前から漕ぎ出すとすぐに市間を経て皆瀬川に降りる分岐があり、炭焼き小屋から先は見晴らしの無い痩せた尾根の上を走る隘路に。離合の為の待避所にはこんなかわいらしい案内が掲げてありました。500mほど走ると、見覚えのある深沢地区・ここから山頂までは四年前と同じ道を辿ります。
東向きのポカポカ畑の道でワンちゃん連れた地区の方にご挨拶。あいにく太陽がまだ水平線地近くなので、逆光処理のヘタなカメラでは絶景をモノにすることが出来ません。鹿はまだ大勢いるのに、ミニ鹿牧場の看板が出ていません・・・?勾配注意の看板が立つ道を息を切らして這い上がると、乳牛育成牧場の入口に到着。『牛・羊の通行あり注意』(笑)の牧場内をウネウネ進んでイヌクビリへ。来た方角を振り返ると、眼下に足柄平野が広がり、相模湾と酒匂川が朝日を受けて光るのが見えますが、当然逆光で、それらしい像を結ぶのは箱根の山々のみ。四年前の秋にはこんな景色をカメラに収めることが出来た場所ですが・・・
山頂へは車両禁止なので自転車は置いて歩きます。冬枯れした牧草の淡い景色の中、息を切らして歩を進めること5分で標高723mの山頂に到着。雲一つない空を背景に、迫るような冬富士が期待通り、優雅に裾を引いていました。 西は遠くに三国山不老山権現山の向こうに御正体山菰釣山(こもつるしやま)が見え、北側の丹沢湖の向こうに畦ヶ丸大室山が頭を出しています。甲相国境尾根の大部分を望むことが出来るわけですが、この景色の中ではやはり、富士山が主役となってしまうのは仕方のない所でしょう。
10分ほどで山頂から降りてイヌクビリに戻ります。南が麓で西が山頂ですが、北へ延びる道が話題の(?)八丁神縄林道。


【八丁神縄林道】 9.3km / 8:10~9:20


名前から推察すると、計画上は日影山の南麓の八丁地区と、西麓の神縄地区を結ぶ路線の様に思えます。が、日影山周辺には八丁地区で行き止まりのr725玄倉山北線と、r710神縄神山線になりそこなった(?)秦野峠林道という、名実不一致の道が他に二本もあるので、この林道も大野山と八丁を結んで終りなのでは・・・
最初の6キロ弱は大野山~日影山を結ぶ尾根の東側を北東へ進みます。細かなアップダウンはありますが、標高は600m~630mでほぼ水平です。道幅は二車線分は確実にあり、結構大胆に峯を切っているように見えます。後で谷の対岸から眺めると、大小の法枠工が連続している様子が一望できました。後半の3キロ余で皆瀬川に駆け下り、四年前に引き返した標高500mの八丁地区のゲートへ。途中の沢から「はなじょろ道」というハイキング道が合流します。以下、林道脇の案内板より引用します。
    はなじょろ道は、遠近沢より寄の虫沢に通ずる道路であったが近年では、国道246号線等が整備拡充されたこともあって、時に鉄砲道と言って狩りをする人が、たまに通るくらいで荒れるに任せていた。
    また、明治末期まで、山北町共和の八丁地域と松田町寄の虫沢地区を結んでいた山越えの生活道でもあった。花嫁が牛や馬の背に家財道具を載せ、当時の共和村からここを通って寄方面に嫁いでいったのでこの名が付けられたともいわれている。
林道から一段低いガードレール脇にあるので最初気が付かなかったのですが、暗い沢へと降りる小径の脇に、見事なチェンソーアートの熊仔鹿が佇んでいました。熊さんは何故か、泣いている?陽の差さないジメジメした場所で、あまり人の目に触れぬうちに朽ちてしまうでしょう・・・勿体ない!
GPSロガーが刻んだ林道の延長は、イヌクビリから八丁のゲートまで9.3キロ・内八丁側2キロがアスファルトで舗装されている他はダート・眺望が開けた場所が多いものの、植林地が殆どということもあって印象は・・・(^ ^;)但し、山北駅周辺から皆瀬川沿いに延びるr725玄倉山北線は、途中に離合困難な場所が多く、加えて金網敷きの法面が今にも崩れそうな場所が二、三見られる(例えばこんな所とかこんな所)など、甚だ心細い状態であることは間違いないので、八丁神縄林道の完成で、災害時に八丁地区や人遠・市間地区が孤立することは防げるのだと思います。実際にこの林道を走って思うことは色々ありましたが、不便な山間の里を故郷と定め、住み続ける人達が必要だと考える道であるのなら、部外者である私なんぞが軽々しく記すべき事柄でないことは言を俟ちません。
ゲートを抜け、南に自転車を走らせます。


【八丁・人遠から滝沢林道終点まで】 9km / 9:20~10:40


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皆瀬川にそって山北駅の方へ戻ります。古宿手前にもあった第二東名の標識がここにも。「暫定施工四車線の上り線中心点の位置」を示しているのだそうな。完成後は六車線になるらしい・・・( ゚д゚)事前に調べて置いた通り、現在の透明の皆瀬川橋の橋脚へと続く、ぁゃιぃ道へ。
遥か高い場所にある東名高速を、たった800m進んで跨ぎ越すことからも知れる通り、ムチャクチャな勾配に喘ぎつつ坂を上ると、山北の駅周辺を一望できる場所に出ました。正面の小山は河村城址でしょうか?大晦日にもかかわらず、高速道路は上下線とも車が疎らで、スムーズに流れているように見えます。みかん畑の中の分岐を北へ。さきほどから一羽のセキレイが「こっちだよ」と道案内するかのように、私の数歩前をせわしなく歩いていきます。周りが杉林になると、押し歩きもツライ急勾配。例によってコンクリートの縞舗装ですが、500mも進まずアスファルトの道が分岐する箇所が現れ、迷いました。路上に積もった落葉が少なく、轍がはっきりしているコンクリート舗装の道が正解。100mが1kmにも感じられる坂道で、10分必死に足を回した結果進んだ距離が800m・・・ふいに、林道には似つかわしくない、コンクリートとガラスのモダーンな建物が現れました。検索すると、小笠原プレシジョンという切削工具を作る会社らしい。朝方共和の先で出会った、やせた尾根上の道とそっくりの場所を抜けると、軽自動車でも厳しそうな心細い道幅になってしまいます。道の左側は崖になっていますが、ガードレール・駒止など、転落防止に役立ちそうなものは皆無。。。にもかかわらず、分厚く積もった落ち葉の上に、はっきりとした二本の轍が鬱蒼とした杉林の奥に続いています。一瞬視界が開けると、今潜った高圧線に沿って、高松山の南側の山腹まで道が続いているのが見えました。あれがお目当ての、「地図には無いけれど衛星写真に写っている道」らしい。東名の跨橋から3キロ・40分走り、こちらは地図に載る滝沢林道との分岐らしき場所に到着しました。水源林であることを示す看板に書かれた地図で、右に分かれる道が滝・尺里地区へ降りる滝沢林道であることを確認。本日のメインは、激しく上る直進の道らしい・・・(^ ^;)


【高松山の名称不明林道】 5.5km / 10:40~11:50


高松山がハラキリ召されていたとは・・・
GoogleマップやEarth・Yahoo!地図の衛星写真見ると、高松山の山頂から300mほど南側に位置する伐木中の植林地と思しい場所まで、滝沢林道終点からおよそ2.5キロ・尺里峠からおよそ2キロの、明らかに車道らしきものが延びているのが確認できるのですが、地理院地図を含め各種の地図や行政の情報(県政総合センターや山北町の林業に関するページなど)を見ても、この道がなんなのかという答えは得られません・・・ならば、行ってみようじゃないか!となるのですが、問題は各種の衛星写真を見る限り、件の植林地の中で東西の道が繋がっていないように見えることで、道の無い箇所については、尾根までトレイルを押し担ぎして迂回する手があるものの、登山に関しては初心の心得程度しか持ち合わせない私に、+300mの担ぎ上げが出来るかどうか・・・云うまでも無いことですが、道の切られていない伐木中の斜面を横切るなんて、危険極まりないので絶対やってはいけないことですし。まあ、トレイルを見て私の手に余りそうなら、こちらもまだ走ったことが無い滝沢林道まで引き返して、滝経由で尺里に降りればいいか・・・そんな心づもりで自転車を漕いで来たのですが・・・
アレレ、抜けてるじゃん!
・・・途中若干崩れている箇所はあるものの、完全二車線の立派な林道が完抜しており、滝沢林道終点から尺里峠まで、高松山の南斜面・標高500~550m付近をトラバースするように移動できてしまいました。林道整備を行っている旨の例の標識に「山北町役場環境農林課」とあるので、町営林道ということになるのでしょうか?気を付けて見ていたのですが、この林道の名称を示すものはありませんでした。正確な延長も不明ですが、前述の区間はGPSログによれば5.5kmの全線ダート。地理院地図を確認すると、やや下側に高圧線(早川発電所から新秦野変電所を結ぶ田代幹線か?)が並行しているようなので、鉄塔管理道かとも思いましたが、ならば鉄塔に向けて支線が延びている筈ですし・・・現地では、それらしき支線の存在を窺わせるものを、見つけることは出来ませんでした。
全線を通しての雰囲気は、表丹沢林道とか浅間山林道とかとほぼ同じ。県営林道の見慣れた灰色のものとは違う、黒いゲートを抜けた先は荒れたコンクリート舗装路に突き当たる丁字路。指導標に従ってやや上ると、四年前に走った尺里林道の峠(尺里峠・第六天)。川村小学校高松分校を見たい所ですが、ヘトヘトでして・・・尺里側に大分下らなければいけないし、未だお昼前なので松田山の方へ延びる林道も走ってしまうおう!・・・ということを言い訳にして(^ ^;)、今回もまた、スルーしてしまいました・・・


【虫沢古道と最明寺史跡公園~南足柄運動公園】 13km / 11:50~14:00


峠から南に1.5キロはダートが混じる車が通れる小路と行った所。勾配キツイですが下るので無問題。集落の中を通る道に突き当たってやや迷いますが、先ほどから「虫沢古道を守る会」という銘のある指導標が要所要所に立っており、最明寺公園の指示を信じて、再び山を上る山道に分け入ります。畜舎らしき建物が散在していますが、地図を確認すると高松地区の東端にいるらしい・・・右の舗装路を下ってしまえば楽なんですが、我慢・我慢!
谷戸の枯れた田圃をぐるりと回る小径の雰囲気に気を浴したのもつかの間、その先は丸太の階段が延々と続く山道。ハイキング道にしてはやや荒れた雰囲気で、時々倒れ掛かる枝葉を避けながら、距離800m×標高差90mを担ぎ上げて尾根の上へ・・・
気息奄々サドルに這い上がり、再び自転車を漕ぎ始めますが、腹が減って力が入らぬのよ・・・と、丁度良い場所に四阿があるので、足柄平野を一望しながら携行食でランチタイム。。。しあわせっス。
気力を取り戻して走り始めるとすぐ最明寺史跡公園に到着。源頼朝の重臣のひとりが出家後、善光寺如来を本尊に松田庶子のこの場所に「西明寺」を建立したのが承久三年と伝えられます。北条時頼が寺領を寄進するなど隆盛を誇った寺も応仁・文明の乱の際に荒れ果て、田畑のみ以後数百年・主に庶子村の信徒(現在の庶子自治会)によって護られ、今日に至ったとのこと。現在は松田町の史跡公園として整備されています。管理事務所の前に、立派なのぼり窯がありました。脇に立つ説明版を要約すると・・・
    からさわののぼり窯
  • 昭和43年、東名高速の工事中発見され、昭和57年の上り線拡幅工事の際一基(第三号窯)のみを最明寺公園に移築した
  • 大きさは長さ7m×幅2m・内部は九段の階段状になっている
  • 焼成には松の木を使った?一回の火入れで屋根瓦を150枚から200枚焼くことが出来たと推測される。
  • 8キロ離れた小田原市千代の廃寺(奈良時代建立)跡から、窯に残っていたものと全く同じ瓦が発見された
・・・松田駅までは「物言い坂」と呼ばれる激坂を下ります。西明寺への荷揚げに馬が使われていた頃、中々登れぬ仔馬に対して、母馬が優しく何か言い聞かせて上ったことに由来するとのこと。思いっきりレバーを握っても、ブレーキ全っ然効きません!下りなのでまだ我慢できますが、もし逆だったら・・・(((;゚Д゚)))
ポータブルナビにデポ地まで案内してもらい、気力を振り絞って自転車をパッキング。小田原で魚食べ、みかん買って帰りました。
本日のコース



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★おまけ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


【山北といえば欠かせぬ力作オブジェ・手作り看板の数々・・・】






【草ヒロさんも・・・】


ジウジアーロのキャリーB10サニー・クーペ
【当ブログ内の関連記事】
こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
玄倉山北線 ・ 人遠 ・ 八丁 ・ 尺里林道 ・ 第六天 ( 尺里峠 )←新タブで2010年12月10日付記事が開きます。
大野山 ・ 県立大野山乳牛育成牧場 ・ 大野山林道←新タブで2010年12月9日付記事が開きます。
玄倉林道 ・ 仲ノ沢林道 ・ 秦野峠林道 ・ 虫沢林道←新タブで2011年12月13日付記事が開きます。
秦野峠林道 ・三廻部林道←新タブで2009年12月31日付記事が開きます。

4 件のコメント:

横尾寿秋 さんのコメント...

これはラッキーですね
地図の方がどうしても後になりますからね
開通してから何年もして地図上で繋がる場合もありますしね、、
2014年最後にいい林道に行けましたね

タマチャリン

ボラザぢぃ さんのコメント...

タマチャリンさま

コメント有り難うございますm(_ _)m

今回走った林道は、景色という点では正直、地味なのかな・・・と。
玄倉とか犬越路の感動は無いですね・・・
感動的な景色という点では、普通に大野山上って富士を仰ぐのが一番でしょうか?
・・・冒頭の写真も乳牛育成牧場で撮りました。
天平の甍じゃないですが、のぼり窯が一番の拾い物という感じでした。

どうぞ本年も宜しくお願いしますm(_ _)m

モンタブロス さんのコメント...

こんにちは。

この紹介されていたコース、昨日MTBで頑張ってトレースしてきました。

実はルートナビのGPXのデータしか見ていなかったので、こんなにきついコースとは
思いもしませんでした。

虫沢古道の階段部はさすがに上ったり下りたりできないので、
歩いて押してしまいましたが、あとはどうにか走破できました。

江ノ島付近から往復自走していったので、クタクタでした。

しかしあのダートをロードであそこを行くなんてすごいなあ。

また新しい道の紹介をよろしくお願いします。

ボラザぢぃ さんのコメント...

モンタブロスさま

はじめまして!
GPSロガーやAndroidアプリを自作(!)されているとのこと。
なんか、凄い方からコメント戴いてしまって恐縮ですm(_ _)m

折角褒めて戴いたのに申し訳ないのですが、このコース、結構押し歩いた記憶が・・・(>_<;)
高松~最明寺史跡公園の木の階段を押して上るのが、私はとても辛かったです。
私もMTB(らしきもの?)にも乗るのですが、たとえ平地でもせいぜい15km/h位で、ホント文字通り、這いまわってます(>_<;)

モンタブロスさんの様に海外に足を運んだりなんて、およそできない土着型おビンボさんですので、どうしても横浜近郊の記事ばかりになってしまい、
ご期待に沿うコース記事を見つけて戴くことが出来ないかもと、心苦しい限りですが・・・(>_<;)

私のごくごく、限られた経験の範囲で提案させていただくと、足柄林道と足柄久野林道を繋いで走るコースはMTB向きかもしれません。
一ヶ所、酒匂川沿いを見渡す眺望が得られるポイントがあります。
←リンクさせて頂いている『Cycling Wonder』管理人のトコペコさんも何度か走られています。
既にご存知でしたらご容赦頂きたいのですが、この方、サイクリングと登山を合わせた物凄いコースを無数に走られていて、ご自身のブログに毎回、詳細・緻密な記事を纏めておられます。
体力的に、私にはとても無理なコースばかり(>_<;)ですが、モンタブロスさんはトレランもおやりになるとのことですので、きっと、興味深くお読みいただけるものと思います。

このブログの方しばらくお休みさせて頂いていますが、いずれ再開する心づもりでおりますのでその折にはどうぞ、宜しくお願い致しますm(_ _)m